訪問看護・訪問介護の応援ブログ「楽する日記」

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04/052017

精神科の訪問看護!あまり知られていないその内容と特徴とは?

訪問看護と聞けば、一般的には「体に対しての看護」を想像する方が多いのではないでしょうか?ただ、訪問看護の中には精神科が行っているものもあります。

精神科で働いている方はもちろん、精神疾患を抱えている方やその家族の方は、適切なサービスを活用するために、精神科の訪問看護についてその内容や特徴をしっかり把握しておきましょう。

そもそも精神科とは?

精神科とは、簡単に言えば、

「こころの病気(精神疾患)とそれに伴う症状を治療するところ」 

です。具体的には、幻覚、妄想、抑うつ、不眠といった症状に対して、治療薬やカウンセリング、リハビリテーションなどを用いて治療を行います。

また、精神科はよく心療内科と混同されがちですが、心療内科は精神科よりも「体に現れた症状にアプローチするところ」です。例えば、幻覚は精神症状なので精神科ですが、耳鳴りや動悸は身体症状なので心療内科の領域となります。

ただ、実際には両者の区別を素人がすることは難しいため、精神に何らかの違和感を感じた場合はどちらの診療科でもいいので、とにかく病院を受診してみましょう。

対象となる人は?

精神科の訪問看護には、介護サービスとは違って要介護認定などの条件はありません。担当医が「自宅での生活に支援が必要」と診断すれば、支援の対象となります。例えば、

  • ・自分で服薬管理が困難な人
  • ・他人とのコミュニケーションで悩んでおり、家に閉じこもりがちな人
  • ・精神状態が思わしくなく、外出が困難な人
  • ・現在は普通に生活しているが、持病の精神疾患に対して不安を抱いている人
  • ・病気の症状を抑えながら就職して働きたい人

といった人は、精神科の訪問看護となるでしょう。代表的な疾患名で言えば、

  • ・統合失調症
  • ・認知症
  • ・薬物依存症
  • ・アルコール依存症
  • ・双極性感情障害(躁鬱病)
  • ・パニック障害

といった病気が対象となります。ただ、あくまで支援が必要かどうかは担当医が判断するため、医師や各施設によってどうしても判断基準に違いが出てくることは避けられません。

訪問看護をする人は看護師だけじゃない?

訪問看護は、通常看護師や保健師が行います。ただ、身体的にも問題を抱えている場合や治療方針によっては、作業療法士などに代表されるリハビリテーションの職種が訪問してくれる場合もあります。

精神科だからといって、精神症状だけをサポートするのではなく、精神と身体の両面からサポートしてくれるのです。

精神科の訪問看護の内容は?

精神科の訪問看護で行われている主な内容は、以下の通りです。ただ、これらはあくまで一例であり、実際は対象となる人の状況に合わせて治療内容は変わります。

服薬管理、日常生活の補助
精神疾患の治療には、「決められた量を決められた時間に飲む」といった服薬管理は必要不可欠です。そのため、しっかりと服薬管理ができているか確認したり、管理が行えるようにサポートしたりするのは、精神科の訪問看護では欠かせません。また、「抑うつで動くことができない」といった場合などは、必要最低限の日常生活の補助を行うことも訪問看護の対象となります。
精神状態、全身状態の確認
定期的な訪問看護により、対象者の精神状態や全身状態に変化はないかどうか確認を行います。精神疾患は、それに伴って動機などの身体症状が発生することもあるため、コミュニケーションを通した精神状態の確認だけでなく、医学的な全身状態の確認も必要不可欠です。もし、訪問時に異変に気づいたら医師と相談して薬の量を調節したり、場合によっては入院になったりすることもあります。
病気との付き合い方の指導
病気にもよりますが、精神疾患は身体の怪我や病気と違って完治するケースが珍しいという特徴があります。そのため、「どう病気と付き合っていくのか」という指導も、訪問看護では行われます。例えば、パニック障害で悩んでいる方に対しては、どういった場面でパニックになりすいのかをまず把握してもらい、そんな場面に出くわしてしまったらどうすればよいのかを指導する、といった具合です。
生活リズムを整える支援
精神疾患の場合、不眠などが原因で昼夜逆転し、生活リズムが乱れてしまっている方が多いという特徴があります。定期的な訪問看護には、そうした乱れた生活リズムを整えるという目的もあるのです。
自宅でのサポート環境の調整
精神疾患の治療には、普段一緒に生活している家族のサポートは欠かせません。病気や症状に合わせて、対応やコミュニケーションの上で気をつけることを説明したり、服薬管理についても必要性を説明したりすることも大切です。このように、家族が治療をサポートしてくれる環境づくりを行っていくことも、精神科の訪問看護では求められます。

まとめ

精神科の訪問看護は、対象者ができるだけ自立して生活ができるように、服薬管理や環境調整をしながらサポートしていくサービスです。また、精神面だけでなく身体面からもアプローチしていくサービスでもあります。

ただ、対象となる人は医師や施設によって多少の変化がある点には注意しておきましょう。