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03/172017

最近話題の混合介護!そのメリット・デメリットとは?

「混合介護」という言葉をご存知でしょうか?

介護サービスには、いくつかの制度やサービスや関わっているのですが、これらのサービスを組み合わせて介護をするという概念が混合介護です。最近注目を集めつつある混合介護について、そのメリットとデメリットを解説していきます。

混合介護とは何か?

世間一般ではあまり知られていませんが、介護サービスには、

  1. 「介護保険の範囲内で受けられる、自己負担額1割のサービス」
  2. 「介護保険の範囲外の、全額自己負担のサービス」

の2種類があります。介護保険の介護サービスは、介護される本人に直接触れる「食事補助」や「入浴介助」、さらには、日常生活で必要とされる「洗濯」や「調理」といった内容はサービスに含まれます。しかし、「庭の草むしり」や「ペットの散歩」といった、生きていく上で特に必要ない内容は含まれません。

一方、介護保険外の介護サービスでは、市町村や民間企業が独自にサービスを展開しており、介護保険範囲外である家事全般の代行サービスや配食サービスなども行ってくれます。

このふたつの介護サービスを併用して、どちらのサービスも活用しながら行う介護が「混合介護」です。次の項からは、混合介護のメリットとデメリットについてみていきましょう。

混合介護のメリット

混合介護には、以下のようなメリットがあります。

【1】介護の質の向上

介護保険で受けられるサービスは、あくまで「生活に必要最低限の介護を行う」といったものです。そのため、できることがかなり限られており、生活はできるものの、その質まで向上させるのは中々難しいという問題がありました。

その点、介護保険外の介護サービスを併用した混合介護では、より広範囲のニーズをカバーしてくれるため、介護の質、ひいては介護される人の生活の質が向上するというメリットがあります。

【2】良い競争が生まれる

介護保険で受けられるサービスは決められているため、サービス内容は事業所ごとにそこまで大きな差はありません。もちろん、均一なサービスが受けられるという利点もありますが、そういった状況では競争によるサービス内容の向上は生まれにくいのが現状です。

その点、民間企業などが独自にサービスを設定できる介護保険外の介護サービスでは、自分たちで独自のサービスを提供できるため、事業所間で良い競争が生まれ、結果として利用者が受けられるサービスの質も向上していくことが期待できます。

この他にも、健全な競争によって事業所が利益を上げることができれば、その分が介護スタッフの待遇にも反映される可能性もあるでしょう。

【3】要介護認定されなくても利用できる

これは混合介護というよりも、介護保険外の介護サービスの話になってきますが、介護保険外の介護サービスは利用に当たって「要介護認定」を受ける必要がありません。そのため、「何とかひとりで生活できるけど、ちょっとしたことに手を貸して欲しい」といった高齢者のニーズに応えることができます。要介護認定をしてもらえず、介護保険の範囲内のサービスが受けられない人は、介護保険外の介護サービスの利用を検討してみましょう。

混合介護のデメリット

混合介護には先に触れたメリットがある一方、デメリットも存在します。

【1】利用者の金銭的な負担が大きくなる

介護保険外の介護サービスは、基本的に全額自己負担です。そのため、必然的に利用者の金銭的な負担は大きくなります。仕事をしていない年金暮らしの高齢者にとって、このプラスアルファの負担は非常に大きなものと言えます。

【2】明確な線引きが難しい

介護保険内サービスと介護保険外サービスは、一応「明確にわけなくてはいけない」といった決まりがあるものの、実際の現場ではそこまで明確にわけられているわけではありません。

例えば、家事ひとつとってみても、利用者本人の分の食事を調理するのは介護保険内ですが、家族の分を調理する場合は介護保険外となります。しかし、実際では「一緒に調理してまとめて出す」といったことも少なくなく、これをどちらのサービスに当てはめるかは難しいところです。

また、介護保険外サービスはまだ始まって新しい取り組みであるため、内容が整備されている施設が少なく、「介護保険内のサービスとの違いがよくわからない」といった問題もあります。

まとめ

介護サービスのさらなる質の向上が期待される「混合介護」。うまく活用すれば、「必要最低限の介護」から「生活の質も向上するような介護」を受けることもできるでしょう。

しかし、一方で利用者の金銭的な負担が大きくなってしまったり、介護保険内のサービスとの明確な線引きができていない現状があったりと、デメリットも存在します。

メリットとデメリットをそれぞれ踏まえ、自身や介護を必要として流家族のライフスタイルに合った介護の仕方を検討していきましょう。