訪問看護・訪問介護の応援ブログ「楽する日記」

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02/172017

「訪問看護」と「訪問介護」、具体的にどこが違うの?

一般の方にはよくわかりにくい、訪問看護と訪問介護の違い。サービス利用者の方から「どこがどう違うの?」と聞かれたときに、ズバッと「ここがこう違います」と答えられる自信はありますか?プロとして働いている以上、自信をもって答えられるように、ふたつの違いを再度確認しておきましょう。

違い1:職種が違う

まず、一番の大きな違いは、「サービスを提供する人の職種が違う」という点でしょう。訪問看護は「看護師」が行い、訪問介護は「介護士」が行います。

看護師は、「病気の方に対して、必要となる医療的な処置や対応をしたり、医師の診療の補助をしたりすること」が主な仕事となります。看護師が行うのは「医療行為」であるため、看護師の業務は、看護師以外に医師もしくは歯科医師しか行うことができません。看護師として働くには、専門の養成機関に通い、国家試験に合格する必要があります。

一方、介護士は、「日常生活に何らかの支障がある人に対して、生活しやすいように介護すること」が主な仕事です。よく混同されがちですが、介護士が行うのは「介護」であり「医療行為」ではありません。詳しくは後述しますが、こうした理由から介護士は注射などの処置ができなくなっています。

介護士は正式名称を「介護福祉士」と言い、看護師と同様に専門の養成機関に通い、国家試験に合格する必要があります。

違い2:内容が違う

先ほど少し触れましたが、看護師と介護士ではできることの範囲に違いがあります。

看護師の仕事内容

看護師は、血圧や脈拍測定などのバイタルチャック、採血、注射、点滴、摘便、導尿、服薬指導、床ずれの処置、人工呼吸器の管理といった医療行為が主な仕事内容です。また、介護士が行うような、食事、排泄の介助を看護師が行って問題ありません。

介護士の仕事内容

介護士は、身体介護と生活援助が主な仕事内容です。身体介護とは、その名の通り、直接相手の体に触れて食事や着替え、排泄や入浴といった介護を行うことです。もうひとつの生活援助とは、掃除、洗濯、調理といった、体には直接触れないものの、利用者の生活を間接的にサポートする介護のことです。

身体介護に関しては、看護師とできる範囲がかぶることもありますが、生活援助に関しては介護士でないとできません。

ただ、生活援助はあくまで「日常生活で重要な活動の援助」「利用者に対してのサービス」であるため、庭の草むしりやペットの世話、利用者の家族のための家事などはサービス外です。

介護士でもできる医療行為もある

病院などの施設介護では、看護師と介護士の仕事内容はカッチリ分かれていることが多いものの、訪問サービスにおいては利用者に対してのトータル的なケアが大切になってきます。

そのため、これまでは「医療行為」とされていたものの中にも、現場の声を反映させて「研修を受けた介護士なら行えるケア」というものが存在し、たんの吸引や、胃ろうなどの経管栄養の処置がそれに該当します。

違い3:保険が違う

一般の方にはあまり知られていませんが、訪問看護と訪問介護では、使用できる保険の内容が異なります。

訪問介護は「介護保険」

訪問介護は「介護保険」が適用されるサービスで、サービス点数・料金計算、自己負担額などの割合もすべて介護保険によって定められます。そのため、自己負担額は原則1割で、支給額についても要支援・要介護認定の度合いによって異なります。

訪問看護は「医療保険」もしくは「介護保険」

訪問看護は、「医療保険」もしくは「介護保険」の適用となります。

医療保険は、原則として医師に医療的な管理や治療が必要であると判断された方で、介護保険の対象外(65歳以上で要支援・要介護認定ではない、もしくは40〜64歳で特定疾患により要支援・要介護認定ではない)の人が適用となります。自己負担額は1〜3割で年齢によって異なります。

医療保険に該当しない、もしくは介護保険に該当している人は、訪問介護と同じく介護保険が適用となり、介護保険の内容で適用される負担額などは前述した通りです。

民間企業が「自費診療」で行っているサービスもある

また、これらふたつの保険の他にも、民間企業が自費診療で提供しているサービスもあります。このタイプのサービスは、年齢や特定疾患といった規定がなく、誰でも利用できる点が大きな特徴です。

ただ、そういった利便性が高い一方、自費診療のためにサービス利用料は全額自己負担となるので注意してください。

まとめ

訪問看護と訪問介護の大きな違いは、「職種」「仕事内容」「適用できる保険」の3つです。もし、利用者の方に違いの説明を求められたときは、この3つを意識してわかりやすいように説明してみましょう。相手にわかりやすく説明でき、理解してもらえれば、おのずとあなたの信頼度も上がるはずです。