訪問看護・訪問介護の応援ブログ「楽する日記」

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12/262016

本当に必要?住宅改修で失敗しないために気をつけておくべき6つのポイント

自宅介護をする上で、場合によっては必要になってくる「住宅改修」。介護保険が適用となるとはいえ、万単位でのお金が必要になってくる工事は、「やってみたけど失敗だった」という事態は何としても避けたいものです。住宅改修で失敗しないために、気をつけておくべきポイントをご紹介していきます。

実際に試してみたか?

住宅改修の中でよくある失敗が「大幅な改修をしたけど、結局ほとんど使わなかった」というものです。

悲観的な予測をし過ぎて「あれもこれも」となってしまうときりがありません。もちろん、ある程度の予測と、それに伴う改修が必要とされる場面もありますが、それは現在の状態から考えて確率が高い場合にのみ適用されます。

住宅改修は基本的に「そのとき困っていることを解決するため」に行われるものです。症状が一気に悪化すれば、自宅ではなく施設、病院での介護が必要になるかもしれませんし、介護者が何らかの理由で介護できなくなるかもしれません。

予測はあくまで予測に過ぎない、という前提を忘れずに、過度な改修にならないように気をつけましょう。

介護は「動き回る場合」を想定しているか?

介護と聞くと、体の機能が衰えて移動が困難になったり、寝たきりになったりする状態を想像される方も多いかと思いますが、中にはそうでない場合もあります。

例えば、「体は比較的健康だが、認知症が進行している場合」では、身体の機能をサポートする住宅改修をしても意味がありません。このように、高齢者の人が、すべて寝たきりになって介護が必要になるわけではないのです。介護には、その人に応じた介護の仕方があるということは頭に入れておきましょう。

そのため、「これから足腰が弱ってくるだろうから、早めに改修をしておこう」と思って改修に行うのはおすすめできません。

実際に試してみたか?

図面と見るのと実際に使ってみるのでは、大きな違いを感じることもあるでしょう。実際に手すりを設置してみても、「思っていた感じと違う…」となれば、生活する上でストレスが溜まってしまいます。

そこでおすすめなのが、「レンタル器具で実際に試してみる」という方法です。

レンタルであれば、実際に使用して試すことができますし、もし生活にフィットしなかった場合は返却できるため、改修に比べてコストも抑えることができます。また、全面的な改修を行う場合は、レンタル器具を使って家の一部をその状況に設定してみるとよいでしょう。

すぐに購入、改修ではなく、レンタルでワンクッションを挟むことで、本人はもとより、介護を手伝う家族も具体的なイメージが湧くため、より効果的な住宅改修ができるようになるはずです。

専門職に評価してもらったか?

住宅改修を行うには、ケアマネージャーや施工業者との打ち合わせは必須ですが、理学療法士や作業療法士といったリハビリ専門職の評価は必須ではありません。

もちろん、住宅改修の申請書類には介護支援専門員などの評価が必要です。ただ、訪問リハビリテーションを行っているリハビリ専門職の中には住宅改修の経験が豊富な人も多いため、医療の視点で住宅改修を評価してもらうためにも、そうした専門職の人も呼んで、一度評価してもらうとよいでしょう。

施工業者には住宅改修の実績があるか?

施工業者といっても、得意としている施工内容などは各社で異なります。ケアマネージャーに任せっきりにしていると、あまり経験のない施工業者に担当してもらうことになるかもしれません。

依頼するときは、施工業者の実績を調べ、住宅改修においてあまり経験のない業者だった場合は変更してもらった方がよいでしょう。

改修の対象となる事項や限度額を理解しているか?

そもそも、住宅改修は対象となる6つの事項が定められています。具体的には、「手すりの取り付け」や「段差の解消」などです。そのため、「理想の介護環境を!」と思っていても、それに必要な設備が住宅改修の対象外であれば、費用は自己負担になってしまうため注意してください。

また、住宅改修費は「20万円」という上限があります。家全体を大幅に改修する場合だと上限に収まらないことも多く、その分は自己負担になってしまうので、その点も気をつけてください。

ただ、引越しをした場合や、要介護の区分が3段階上がった場合(例:要介護1で住宅改修を行った人が、その後要介護4になった)は、新たに20万円の住宅改修費用が支給してもらえるようになります。

まとめ

住宅改修はお金もかかりますし、生活環境も変わる大切なイベントです。工事した後にそれを修正するのは、時間も手間もかかります。失敗のリスクを最小限に抑えるためにも、これらのポイントをしっかり押さえた上で改修に臨みましょう。