訪問看護・訪問介護の応援ブログ「楽する日記」

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12/152016

訪問看護師が現場で働くうえで注意すべき4つのポイント

看護師の写真

高齢化社会が進むにつれ、おのずと在宅で介護を行う家庭が増えてきています。普段は病院や診療所で働いている看護師も、「訪問看護師」として、患者さまの自宅へうかがう機会が増えてくるでしょう。

そんな訪問看護師として、現場で働くうえで押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

申し送り・状態確認

病院でもそうですが、訪問看護では毎日同じ担当の家庭に行くとは限りません。

病気によっては、「左腕での血圧測定禁止」「腹部に力を入れてはいけない」といった、重大な「禁忌事項」を持っている患者さまもいます。また、昨日と今日でガラッと容体が変わる場合もあるでしょう。申し送りにはしっかり目を通しておき、わからない部分や疑問に思う部分があれば、前回の担当者に必ず確認をとるようにしてください。

また、申し送りがしっかりされていたとしても、一番大切なのは「自分が訪問した、そのときの状態」です。血圧測定や問診などの状態確認は、「もしかしたら申し送りで見落としている点があるかもしれない」という気持ちで行うとよいでしょう。特に、意識障害や認知症を患っている方への対応は注意が必要です。

本人・家族とのコミュニケーション

病院ともっとも違うのは、看護する場所が自宅であるという点です。病院は病院側が管理しやすいようにつくられていますが、訪問看護でうかがう自宅は、相手の大切な住まいであり、その場所に応じた対応が求められます。

そのため、いつも病院で働いているような感覚で仕事を行っていても、場合によっては「失礼な人」と受け取られてしまう可能性もあるのです。

そのため、

  • 「相手とその家族はどんなことを大切にしているのか」
  • 「特別なこだわりはあるのか」
  • 「距離感はどの程度が適切か」

といったコミュニケーションに関する部分には、特に注意して看護に臨む必要があります。

また、他の医療スタッフだけでなく、「本人・家族に対する申し送り」も大切です。病院とは違って、基本的に患者さまと一緒にいるのは家族ですし、何かあったときに対処しなくてはいけないのも家族です。

  • 「こういった症状が現れたら、こうした対応をしてください」
  • 「今日の熱は◯◯度ですが、◯◯度になったら注意が必要です」
  • 「普段からこういった動きをしていると、症状の進行を予防できるでしょう」

といった風に、緊急時の指示や介護の仕方、注意点などは、本人も交えて具体的に申し送りをしておく必要があるでしょう。そうすることによって患者本人と家族は安心感を得られますし、訪問看護師としての信用も得ることができるはずです。

感染予防

この点も病院と違って特に気をつけなくてはいけません。病院は他の場所よりも人一倍感染予防に気を使っているため、ある程度管理が行き渡っており、清潔な環境が保たれています。

しかし、一般の家庭ではそういうわけにはいきません。もし訪問看護をした際に感染リスクで気になることがあれば、家族も交えて環境改善に努める必要があります。

また、医療従事者である訪問看護師自身が余計な菌を持ち込まないように気をつけることも大前提です。

訪問看護を受けているということは、相手は一般の人と比べて免疫力が落ちているということでもあります。何かの病気に感染して自分には何も症状が出ていない場合でも、免疫力の落ちている患者さまに感染する可能性がありますし、下手をすればそれが原因で状態を悪化させてしまうかもしれません。

訪問看護に行く際は、普段よりも感染予防には注意するようにしてください。

他職種との連携

訪問サービスは、看護だけでなく介護や栄養指導など、さまざまな種類があります。自分のやり方が正しいと思って押し通しても、他職種との足並みが揃っていなければ、結局そのツケは患者さまには回っていくのです。他職種との連携をしっかり取ることによって、訪問看護の質も上がっていくでしょう。

また、看護師は看護、介護士は介護、栄養士は栄養の角度から物事を捉えています。「看護師的には◯◯だけど、栄養士的にはちょっと違う見解がある」というようなことは、往々にしてあります。

そのときに大切なのは、自分の専門分野を守ろうとして主張を押し通すことではありません。他職種の考え方を尊重したうえで、「患者さまとその家族にとってベストな選択肢は何なのか」を考えることです。

例えば、こちら側がもっともとよいと思う自宅介護の方法や食事メニューを提案しても、それを毎日続けるには本人や家族の負担が大きすぎるのであれば、ベストな選択とは言えません。

「常に最良の方法を考えつつも、『実際に継続してできる方法』を他職種間でしっかり連携をとりながら、本人、家族と一緒に選んでいく」

こうした考えが訪問看護には求められます。

まとめ

看護することには変わりありませんが、病院で行う看護と訪問看護では、気をつける場所が少し異なります。

  • ・申し送りと状態確認の徹底
  • ・患者本人、その家族との密なコミュニケーション
  • ・観戦予防に対する最新の注意
  • ・他職種間での連携

これら4つのポイントは、訪問看護師として働くうえで、特に大切になってくるでしょう。